
本セミナーは、半導体プロセス・デバイス技術を軸に、
ウェハ製作から前工程・後工程(中工程を含む)、実装、設計、
工場ユーティリティまでを、
実務の視点で体系的に整理する技術者向けセミナーです。
各回のテーマに応じて、基礎から実務、最新動向までを扱い、
現場・設備・工程のつながりを理解し、
実務に活かせる知識の習得を目的としています。
※本セミナーは全6回構成ですが、
各回は1回完結型のため、単独での受講が可能です。
過去回を受講していなくても問題ありません。
本セミナーは、半導体工場を支えるユーティリティ
(クリーンルーム・超純水・真空・ガス・安全)を、
装置単体ではなく「工場全体の視点」で整理する
技術者向けオンライン講座です。
半導体プロセス・デバイス・実装に関わる技術者が、
現場・設備・工程の関係性を体系的に理解することを目的としています。
現在受付中のセミナーはこちらです。
本セミナーは全6回構成です。▶ 全6回のセミナーの構成を見る
半導体デバイス・プロセス・パッケージング分野を中心に、
自主開催および企業・団体主催セミナーの講師として
延べ10数回以上の実績があります。
初心者向け〜中堅技術者向け
基礎から実務まで体系的に解説
企業研修・個別技術支援にも対応
これまでの具体的セミナー開催履歴の詳細は、以下のページをご覧ください。
▶ 過去のセミナー実績を見る
セミナーで扱った内容については、実績のある構成のまま実施するほか、
御社の課題や対象者に応じた整理・再構成も行っています。
半導体プロセス・デバイス技術セミナー(第4回)を準備中です。
詳細が決まり次第、本ページにてご案内いたします。
上記セミナー以外にも、以下のような技術支援を行っています。
お気軽にご相談ください。
・セミナー・教育(技術者、技能者、その他現場)
・半導体デバイス・電子デバイス開発
・半導体プロセス開発・工程管理
・半導体実装工程開発・工程管理
・高信頼PCB(プリント基板)実装技術サポート
・半導体分析・不良解析
・デバイス特性評価
・人工知能AI(機械学習)プログラミング
・電磁気学、電気回路学、電気回路網学、電子回路に関わる基礎解析サポート
※教育・研修から技術相談まで、目的に応じて対応します。
※内容・日程・形式は、御社の課題に合わせて柔軟にカスタマイズ可能です。
・企業内技術研修(オンライン/対面)
・新人・若手技術者向け基礎教育
・中堅技術者向けの技術整理・再確認
・特定テーマに絞った技術講座
・技術相談(設計・工程・信頼性に関する専門技術相談)
※内容・日程・形式は、御社の課題に合わせて柔軟にカスタマイズ可能です。
現在、以下の内容については【単発・短期間】での対応が可能です。
・半導体プロセス/デバイス/後工程(実装)の体系な整理・解説
・社内教育・研修内容の整理、資料レビュー
・セミナー・講義内容のカスタマイズ支援
以下は、これまでに実施してきたセミナー・教育支援の代表的な内容例です。
企業研修・個別指導では、目的に応じて内容を調整しています。

1.セミナー・教育事業
(1)半導体製造技能士育成講座
半導体製造技能士試験は、合格率がおおよそ30%前後とされる
難易度の高い国家試験です
(区分・級・学科/実技・年度により差があります)。
本講座では、長年の教育実績に基づき独自に開発した
ノウハウとテキストを用い、
合格に必要な知識と考え方を段階的に習得できるよう支援します。
●セミナー料金
・25,000円(税別)/1時間
●セミナープラン(例)
・目安としてゼロから始めて10時間くらいで合格できるレベルになります。
・1回30分で月2回、半年間の講習と試験直前集中講座を受けると確実です。
・宿題は基本的にはありません。
・早期受講開始がお勧めです。
(2)技術セミナー(半導体セミナー・電気・電子基礎等)御社に合わせてカスタマイズします。
●お問い合わせ
・ホームページ下方の、
■問い合わせフォームまたは電子メールで、
お気軽にお問い合わせください。
※ご要望によりテキストサンプル・問題等を無料配布できます。

2.半導体デバイス、電子デバイス開発サポート事業
(1)LSI設計、プロセス管理に必要なTEG(Test Element Group)の設計、
測定サポートを行います。
(2)CⅯOSデバイス、バイポーラデバイス、フォトセンサ、加速度センサ、
圧力センサ、磁気センサ、発光ダイオード、半導体レーザー等の
半導体デバイスの開発サポートを行います。
(3)その他の高性能電子デバイスの開発サポートを行います。

3.半導体プロセス開発、工程コンサルティング事業
(1)前工程(RCA洗浄、酸化拡散、フォトリソグラフィー、イオン注入、
CVD、ドライエッチング、ウェットエッチング、スパッタ等)を
一貫してプロセス立ち上げサポートを行います。
(2)工程管理データ、TEGデータ解析、各種分析により、
歩留まり向上サポートも行います。

4.半導体実装工程開発、工程コンサルティング事業
(1)半導体実装工程(バックグラインディング、ダイシング、ダイボンディング、
ワイヤボンディング、モールド、エージング、ファイナルテスト等)、
及びパワーデバイス実装工程開発・サポートを行います。
(2)ベアチップ実装をLED、LSI、パワートランジスタ、パワーMOSFET等について、少量生産から自動機械生産までの工程と熱設計・評価まで
トータルでサポート致します。

5.基板実装技術サポート
近年、電子機器の高機能化・短納期化に伴い、
基板実装や工程設計に起因する初期不良や信頼性課題が
顕在化するケースが増えています。
本サービスでは、設計・実装・評価を分断せず、
高信頼化のための考え方と現場ノウハウを体系的に整理します。

6.半導体分析サポート事業
半導体を開発、管理、不良解析する上で必要な様々な分析のアドバイスを行います。

7.デバイス性能評価コンサルティング事業
半導体パラメータ測定、超微小電流計測を用いた故障解析を行います。
ウェハテストプログラミング作成サポート、プログラム標準化
のサポートも行います。

8.AI人工知能(機械学習)プログラミングサポート事業
(1)線形回帰による最適値予測等の機械学習プログラミングのサポートを
行います。
基礎から順次丁寧に説明し、Octaveによる応用プログラム作成のサポートを
行います。
(2)Octaveはフリーのソフトで、数万個くらいのマトリクス
データの演算を簡単な数式で高速に行うことが出来ます。
(3)この言語は、マトリクス演算のプログラミングが非常に簡単なので、
AIのアルゴリズムや収集データの有効性を効率的に検証するのに便利です。
(4)莫大なデータを取り扱う大規模なAIシステムを開発する際の
前段階として私が講義を受けたStanford大学のAndrew Ng教授により推奨されています。
1.お問い合わせ(無料)
お客様は、下の「問い合わせフォーム」、または個別電子メールにてご連絡ください。
※相談内容は、技術士の守秘義務規定により、外部に漏らしません。
2.内容確認(無料)
技術士の駒形が、ご依頼内容を確認し、最適プランを選定してご提案いたします。
3.初回相談(有料)
リモートにて30分程度お話しし、現状の課題を整理・検討します。
※お問い合わせ段階での簡易な内容確認は無料です。
(10,000円+税)
4.お見積り(無料)
初回相談の内容をもとに、正式なお見積りをご提示します。
5.契約・依頼業務開始(有料:見積もりに基づく)
日程を調整して、依頼業務を開始します。
●料金目安 25,000円(税別)/1時間
※内容・準備工数・資料作成の有無により変動します。
※内容により、短時間・単発での対応も可能です。
●顧問契約も承っております。20万円/月程度~
依頼内容・指導時間・期間等によります。(ご相談ください)
●企業研修を承ります。(電子メールでご相談ください:以下は概略目安です)
・半日(3時間):150,000円~300,000円(税別)
・1日(6時間):300,000円~600,000円(税別)
ご相談は以下のフォームまたは個別電子メールで受け付けております。
まずはお気軽にご相談ください。
お問い合わせ段階での簡易な内容確認・方向性の整理は無料で対応します。
※詳細な技術検討が必要な場合は、初回相談(有料)をご案内します。

事務所名 駒形技術士事務所
所長 駒形信幸
住所 〒483-8274 愛知県江南市古知野町広見167番地ダイアパレス江南駅前903号
名鉄名古屋駅から犬山線で犬山方面行き特急で江南駅まで18分。江南駅西口から北へ徒歩で5分です。
TEL 0587-56-1481 携帯 090-7952-5356
1.半導体実務経験40年以上の技術士による
・半導体デバイス
・半導体プロセス
・実装
・ユーティリティ
・技術教育
をワンストップで支援 します。
2.半導体製造技能士育成により
・半導体技術者
・半導体関係技能者
を即戦力化します。
3.上記により、
・現在、日本が陥っている
凋落した産業のコメ「半導体」の復権を目指します。
学生時代から一貫して約40年間
・半導体デバイス考案
・デバイス設計・開発
・プロセス設計
・製造
・実装
に従事してきました。
★★東北大学大学院時代★★
光コンピュータ用面発光半導体レーザー/LED
(CTJ形LED/LD:Coaxial Transverse Junction type Laser Diode/Light Emitting Diode)の開発に成功し、
国際特許を取得しました。
(半導体レーザー(LD)は、考案のみ)
(右は特許取得後に投稿した論文の中の一例)

★★就職後★★
日立製作所デバイス開発センター(最先端半導体工場の10年先の超LSIを量産機で開発し、
高度なLSIは、一部量産も行う部門)で
世界初、1.3μm~0.8μmLDD (Lightly Doped Drain) CMOS LSIデバイスの開発に従事し、
・各種デバイス特性カーブの測定
・ウェハ自動測定
・ホットキャリア評価
・SST(Secondly Slow Trap)評価
・EM(Electro-Migration)評価
・TEG設計・評価
を担当しました。
★★その後★★
自動車部品メーカーで、
・LED、LSI及びパワー系ベアチップ、フリップチップ実装技術開発
・PCB(プリント基板)実装の高信頼化
・自動車のエアバック用半導体式加速度センサ開発
・心臓カテーテル用半導体式圧力センサ開発
・自動車の操舵角センサ用のフォトICの開発を、
ベンチマークから始めて設計、開発、生産、検査と広範囲に渡り担当し量産化
・磁気センサICのレーザートリミング装置開発
・バイポーラICのトランジスタのhFE低下現象解明し、歩留まり向上に貢献
・サイリスタ効果による耐圧低下現象を解明・対策
★★教育★★
・技能者向け教育
半導体製品製造技能士の育成(チップ製造、集積回路組立て、学科・実技、1級・2級受験対策)
テキストを自作し、定期的に講習を行うことで約13年間に渡り
100%の合格率と延べ100名以上の合格者の輩出を達成しました。
・技術者向け教育
半導体デバイス
半導体プロセス
実装
半導体回路(アナログ)
磁気回路・磁気センサ
制御工学
マイクロコンピュータ(ディジタル回路を含む)
のテキストを自作・講習し、専門技術者を養成しました。
半導体デバイス、集積回路の動作原理の本質的物理現象をより深く考え、探ることで開発の効率向上と開発成功の確実性の向上を図ることを常に考えています。
また、自由で率直な意見交換できる雰囲気を醸し出せるように心がけ、技術者としての成長と人間面での成長を促すことで、より強いチームを作りたいと思っています。
更に、技術的諸問題において、その場しのぎの対策を行うのではなく、原点に立ち帰り、基本理論(電磁気学、電気回路学、材料物性等)と現物に基づいて根本対策を施すことを目指します。

KIOXIAが示す「3D実装」の基盤
―パッケージ工程の本質を見て
先日の20thメッセ名古屋2025の技術展示会(2025/11/7(金))で、KIOXIAはフラッシュメモリパッケージの製造プロセスを、裏面研削から個片化までの工程を通してわかりやすく紹介していました。
この展示は、3D実装技術における中工程(Middle-End Process)の重要性を明確に示すもので、設計・材料・熱・信頼性が融合する次世代技術領域としての中工程の意義を再認識させるものでした。
こうした展示から、今後のパッケージ技術が進むべき方向性が見えてきます。
ウェハは、100μmまでバックグラインド、DAFでダイボンディングし、1チップずつ金線でワイヤボンディングします。
※本写真は展示会(一般公開ブース)にて撮影したKIOXIA株式会社の展示内容を、教育的・技術的紹介を目的として掲載しています。
整理番号0102 2025年3月3日(月)
MoreSuperHard 社様からべべリングの動画を頂きました。
べべリングは、ウェハ製造の際面取りを行い、ウェハプロセスでのチッピングによる異物発生を抑えるたり、割れを防ぐ重要な工程です。

整理番号0100 2024年11月18日(月)
色々、再掲載したので、整理番号0100から始めます。
日本の外交経済政策について
日本は約80年前に敗戦しました。米国に占領され、平和憲法が制定されました。この日本国憲法は、押し付けられたと言う人も(政治家など)いますが、本当にそうでしょうか?
私は、高校で教育を受けたとき(確か、現国の先生)に、米国は、日本を東洋のスイス(永世中立国)にしたかったのだと聞きました。
しかし、朝鮮動乱が起き、再軍備の必要が生じたので、警察予備隊から始まって自衛隊を作る必要があったと教えられました。また、米軍基地も残す必要がありました。
しかし、戦後もう80年近く経っています。日本独自の道を行くべきではないでしょうか。日本より後進国のマレーシア、ベトナムなどは中国、米国の覇権争いとは一線をおいた政策を取って発展してきています。
要するに、中国側にも米国側にもつかない政策です。
人殺しの道具の軍備などでお腹も心も満たされません。米国は日本の防衛費(軍事費)をGDPの2%とかにしろと言い、岸田さんがそれをそのまま受けて、米国議会が大喜びしたと前に書きましたが、一部の会社(三菱重工など)が儲かるだけではないでしょうか?
それに核兵器の使用の問題もありますが、日本全土にある原子力発電所を攻撃されたら福島の原発事故なんというものでは済まないでしょう。
一度の敗戦を経て、日本は長く精神的にも対米依存の状態が続いてきたように思います。
アジアの先進国を自認するなら、戦死して行った人達のためにも平和を進める外交政策に奔走するべきではないでしょうか?
(写真は、2024年9月19日(木) NHK BS国際報道2024年 東南アジア半導体産業投資加速より引用)

以下のブログの要望が多いので再掲載します。
整理番号0030-2 2023年4月7日(金)
ベアチップ実装(1) LSIのベアチップ実装(ブリ-ド対策)
ベアチップ実装に対する問い合わせが多いので、これから数回これについて書きます。
ベアチップ実装は、パッケージを使わず、シリコンの裸のチップ(ダイ)を基板に直接接着(ダイボンド)して、金線でチップの電極と基板の電極を接続する(ワイヤボンド)する方式で、究極の超小型実装方式です。
ただし、実際には色々とノウハウがあり、問題を解決して行かなければなりません。
よく遭遇する問題に、ダイボンドの際のブリードの問題があります。
LSIは、ダイボンドの際に、導電性接着剤か絶縁性接着剤を用います。これらの接着剤は、エポキシ系の接着剤のことが多いです。ブリードという、エポキシの低分子成分がダイボンド位置から滲み出し、基板上を広がることで、ワイヤボンド位置まで広がると、ワイヤボンディングが付かない2ndボンド不良を生じます。
ブリードは、実体顕微鏡で確認できますし、SEMでも加速電圧を下げチャージアップをしないようにすると観察できます。最近のSEMでは、試料室のみ真空度を下げ、チャージアップを防ぐことも出来ます。
対策は、接着剤の選定と使用法にあります。低ブリードをうたっている接着剤でもブリードの発生しやすいものがあるので、実際に試して選定します。
ダイボンド後、直ぐに硬化オーブンに入れて基板温度も速く上がるようにします。
私も何度か経験し、対策して来ました。
最近はプラズマクリーニングでの対策も効果が有るようです。
整理番号0031‐2 2023年4月7日(金)
ベアチップ実装(2) パワーデバイスの実装(半田ダイボンド)
パワートランジスタ、パワーMOS等のパワーデバイスは、ヒートシンクに半田でダイボンドされます。半田は、柔らかいPb95Sn5やPb90Sn10等やそれにAgを2.5wt%加えた液相線300℃以上の高温半田が使われます。
この時問題になるのは、半田層の厚みとボイドです。厚みは半田供給量と加圧(リフロー炉の場合は錘の重さ)で調節出来ますが、問題は、ボイドです。
ボイドのある程度の大きさのものが、チップの特定位置に出来ると、ホットスポット等の原因になり、使用時にチップが熱破壊します。
これを防ぐには、リフロー条件とリフロー治具を工夫する必要がありますが、やはりある確率で、不良品が発生します。
このため、2つの方法で不良品の除去を行います。1つはX線透視検査、もう一つはΔVBE測定検査です。
X線検査では、ボイドの大きさと位置が分かります。
この大きさと位置とΔVBE測定検査の結果の相関から良否を判定出来ます。
ΔVBE測定検査とは、例えばバイポーラパワートランジスタでは、パワートランジスタを動作させ発熱させた直後に、ベース-エミッタ間に10mA程度の順方向電流を流し、電圧降下を測定します。
PN接合の電圧降下の温度依存性は、-1.8mV/℃~-2.2mV/ ℃なので、電圧降下の値でPN接合の温度が分かり、半田ダイボンドの放熱性が分かります。PN接合の温度依存性は、予め測定しておきます。
整理番号0032‐2 2023年4月7日(金)
ベアチップ実装(3) LEDのベアチップ実装
LEDは、0.28㎜□でとても小さくてダイボンドは、LED専用のダイボンダを用いるか、実体顕微鏡で見ながら精密ピンセットで行います。
しかし、小さくて気を付けなければいけないのは、ダイボンドだけではありません。ワイヤボンドでも意外と苦労します。チップの小ささのため、ボールボンダーのチップ側(1stボンド)の超音波が逃げてしまうのです。
対策は主に2つ、超音波のパワーと印加時間を極端に大きくすることと、キャピラリーをLED用のものにすることです。
超音波パワーと時間は、最初、装置の最大値にして、チップ電極が破壊するくらいにします。チップ電極は、恐らく破壊されてしまうので、そこからパワーと時間でマトリックスを作って、試して行きます。設定条件は、マトリックスの良品条件の中央にします。
LED用のキャピラリーは、キャピラリーメーカーに依頼して作製してもらえます。
LED以外の小チップのICのワイヤボンドにも同様な注意が必要です。
私も1㎜□程度のフォトICのワイヤボンドで同様な経験をしました。
※図はイグスシナノホームページより引用

以下も要望が多いので再掲載します。
整理番号0027‐2 2023年4月1日(土) (1)
ガラパゴス化の回避とEV車の推進
日本のメーカーは、再三ガラパゴス化を経験し、市場を失って来ました。最初は、NECのPC-98シリーズパーソナルコンピュータでしょうか?
日本語ワードプロセッサーとして一太郎が普及し、漢字ROMを組見込んだ漢字プリンターをサポートしたPC―98シリーズが、日本をほぼ独占しました。
しかし、Windowsが普及し、漢字フォントをサポートしたため、Windowsに標準に付属してきたMS-Wordに取って代わられました。 PC-98は、特殊な仕様だったため市場を失いました。
次は、i-modeでしょう。ガラケ-の語源となった高機能携帯電話でインターネット接続、電子メールが出来るこの種の携帯電話が、日本市場を席巻しました。しかし、i-phoneの登場によりスマホが普及し、市場を奪われました。
今直面しているのは、何と言っても、EV車でしょう。EVは、エネルギー変換効率がガソリン車より大幅に高く、一次エネルギー換算で見ても走行効率に優れています。
大口購入で燃料を安く買い、巨大なボイラーとタービンで発電する火力発電で、安い電気と効率の良い発電が得られるのは当然です。
日産自動車によれば、加速性能が抜群なのは元より、全て電気で制御するのでガソリン車に比べ、モーター駆動ははるかに高速・高精度な制御が可能です。雪道やアイスバーンでも乾いた道と同じように運転出来ます。
冬の北海道のテストコースで運転するTV番組を見てその性能のガソリン車との違いにビックリしました。日本で普及が進んでいないのは、高価なことと充電施設が少ないためでしょう。
でも、中国製のEV車は200万円程度で販売するとTVで言っていました。
日本政府も、至急補助金等でEV化をサポートしないとまたもやガラパゴス化した車の国(ハイブリッド車、水素燃料車)になってしまいます。
充電設備は、簡単なトランスと整流器と制御回路で出来、安く安全なので、危険で高価な水素ステーションとは比べ物になりません。
水素は、元々非常に危険なので、高圧ガス製造保安責任者(私は、持っていますが、学識と法令からなるとても難しい試験に合格することが必要です)でなけれ扱えないのですが、法令まで変えてしまいました。
水素自動車を作っている会社もそんな事は知っていて、危険なので水素吸蔵合金に吸収させて安全に使うとかガソリンを車に搭載した改質器で水素を発生させようと長年研究していたのですが、研究がことごとく失敗し安易な道を選んだようです。
物理的性質は、政治やお金で変えられらないのでどうしようもありません。(水素は、空気中の爆発限界(容量%)が約4~75%と広く、引火や爆発に十分注意が必要。
※メタンガス(都市ガスの主成分)は、爆発限界が5.0~15%)
水素運搬ローリーの事故も米国で結構を起こっているようです。
技術的制約や物理法則を十分に理解しないまま、
政策判断が行われることには大きな懸念を感じます。

整理番号0038 2024年6月26日(水)
真のmade in Japan の復権を願って
先日、6月24日(月)および25日(火)に、計10時間のZoomによる半導体関係のセミナー講師を務めさせていただきました。その際、PCトラブルが何度か発生し、受講者の皆様にはご迷惑をおかけしました。この場を借りて、心よりお詫び申し上げます。
使用していたPCは、購入当時は動画編集も可能な最高スペックのもので、実際に動画編集も問題なく行えていました。しかし、年月が経過しており、買い替えの時期に来ていることは重々承知しています。
それでもふと、このPCがもし純粋な日本製だったらどうだったのだろうか、と思ってしまいます。CPUやDRAMは、米国企業であるインテルの製品(実際の製造は台湾など)や、韓国メーカーのものが使われていると考えられます。グローバル分業が進んだ結果、性能やコストが優先され、長期信頼性や品質に対する思想が相対的に薄れてきているようにも感じます。これは、メーカー側だけでなく、消費者側の選択の積み重ねでもあるのかもしれません。
セミナーでもお話ししましたが、半導体デバイスは本質的に100%正常動作を保証することはできません。それでも、かつての日本の半導体メーカーや技術者は、誤動作を可能な限り低減させ、10年単位の長期信頼性を実現することを目標として真摯に取り組んできました。
現在、Windowsを使うことは事実上避けられませんが、あるとき日本の警察もWindowsを使用しているのを見て、少なからず驚きました。政府や官公庁も同様の状況なのでしょうか。利便性や互換性の面でWindowsが採用されている事情は理解できますが、サイバーセキュリティを語る以前に、国家インフラとしての安全性や自立性という観点から、再検討の余地があるのではないでしょうか。
日本のメーカーや政府は、この問題にいつまで目をつぶり続けるのでしょうか。中国は避けるべきで、米国の技術や製品は無条件に受け入れてよい、という単純な構図で本当に良いのか、疑問を感じます。
真の「Made in Japan」の復権を、強く望みます。
※伝言
今回のセミナーを受講され、私から文献の探し方をお伝えした方へ。
K教授は、東北大学に赴任される前は広島大学におられました。そちらの研究成果も、参考になるかもしれません。

整理番号0037 2024年6月6日(木)
液晶ペンタブレットによるZOOM技術相談とセミナーを始めました。
(1)PC画面上に文字や図を素早くペンで手書き出来る液晶ペンタブレットシステムを利用してZOOM技術相談、及びセミナーを分かり易く効率的に行えます。
必要に応じて、その画面の電子ファイル(ほとんどすべてのマイクロソフトの電子ファイルに対応:Word、Excel、Power Point、paint、paint3D等)をお送りします。
(2)また、資料等のファイルを予め送付頂ければ、PC画面上で手書き記入しながら素早く説明、議論が出来ます。
※写真は試し書きの一例

整理番号0035 2024年4月12日(金)
日本人の働き方 ― 突撃戦法の限界 ―
日本はかつて、日露戦争において辛くも勝利しました。その戦い方の一つとして語られるのが、いわゆる「突撃戦法」です。203高地の戦いでは、高性能化した機関銃に対して、多大な犠牲を払いながらも繰り返し突撃を行い、最終的に陣地を制圧しました。
その後の太平洋戦争においても、WOWOWで放送されたテレビドラマ『ザ・パシフィック』などを見ても分かるように、戦術そのものは大きく変わらなかったように感じます。アメリカ軍の機関銃に対して正面から突撃し、部隊が壊滅する状況が繰り返されていました。機関銃の数も性能も格段に向上していたにもかかわらず、同様の戦術が用いられ、結果として完全な敗北に至りました。
アメリカ兵の側から見ると、「なぜ勝ち目がないと分かっていながら、機関銃に向かって突撃してくるのか理解できなかった」という証言も残っています。
私は、こうした構図が、現在の日本の産業分野や働き方にも重なって見えてならず、強い危機感を覚えます。競争相手のレベルがそれほど高くなかった時代には、突撃戦法、すなわち長時間労働や根性論による対応でも、ある程度は成果が出たのかもしれません。
しかし、相手が圧倒的な戦力や合理的な仕組みを持っている場合には、周到な戦略と、それを実現するための道具や仕組みが不可欠です。ただ単なる努力だけでは、もはや太刀打ちできません。
それにもかかわらず、過去の成功体験――戦争や高度経済成長期の工業発展――にとらわれ、明確な戦略や準備もないまま「とにかくやれ」と指示する経営者や管理者が、今なお少なくないように感じます。
突撃戦法の限界を直視し、知恵と戦略で勝つ働き方へ転換する時期に来ているのではないでしょうか。
※写真は映画『203高地』予告編より引用

整理番号0033 2023年11月13日(月)
あえて変えないことの強み
ブラウンのシェーバーを使い続けて、気がつけば3~4世代目になります。
何年か前には、父にも同じブラウンのシェーバーをプレゼントしました。
切れ味が優れていることは言うまでもありませんが、私が特に評価しているのは、アルコール洗浄カセットの規格・形状を30年以上ほとんど変えていない点です。
多くのメーカーでは、新製品の発売に合わせて微妙に形状が変更され、結果として旧製品との互換性が失われてしまうことがあります。これは、使用者にとって不便に感じることが少なくありません。
その点、ブラウン製品は、洗浄槽の設計が変更されても、洗浄カセット自体は継続して使用できるよう工夫されています。長年安心して使い続けられる理由の一つだと感じています。
このように、あえて変えないことは、消費者にとっての利便性を高めるだけでなく、メーカーにとっても大きな強みになるのではないでしょうか。
※なお、最近洗浄カセットの外形は変更されましたが、互換性は維持されています。

整理番号0032 2023年10月24日(火)
2023年9月5日(火)~8日(金)に2023年国際固体素子・材料コンファレンス(SSDM2023:2023 International Conference on Solid State Devices and Materials)に出席して来ました。
とても有意義な時間でした。まだまだ、半導体の発展、微細化は進むと思われます。日本も若い半導体技術者の育成が急務です。
私も、株式会社 情報機構さまから依頼を受けてZOOMセミナー ★2023年12月14日(木) 10:30-16:30★
【半導体技術者を目指す方、管理者の方等にオススメ】半導体産業入門と開発、製造の実務~半導体産業の全体像、特殊性、技術習得のポイント、開発・設計・製造の方針を根本から徹底解説~を行います。
https://johokiko.co.jp/seminar_medical/AB231217.php
受講料分以上の価値は必ずあると確信していますので、興味ある方は是非とも出席をお願いします。

整理番号0031 2030年10月22日(日)
昨日、テレビ番組において、ジャーナリストの池上彰氏が
「中国の原子力発電所でもトリチウム水を放出しているのだから、日本がトリチウム水を放出することに中国が抗議するのはおかしい」
という趣旨の発言をしていました。
しかし、私はこの説明には重要な前提の違いがあると感じました。
原子力発電所では、一次冷却系の熱を二次冷却系に伝え、その二次冷却水を大量の海水で冷却します。その過程で、ごく微量の放射性物質が環境中に放出されることは、原発を稼働する以上、避けられない側面があります。
一方、福島第一原発のトリチウム水は、事故由来の汚染水を長期間タンクに貯蔵しているものです。
これは、通常運転時に不可避的に発生する冷却水とは性質が異なり、他の処理方法や長期管理の選択肢が存在する中で、意図的に希釈して海洋放出するという判断がなされています。
そのため、通常運転中の原発からの放出と、事故後に貯留された汚染水の海洋放出を、単純に同列に比較することには違和感があります。
科学的に安全性を説明するのであれば、単に「基準値以下」「国際機関が認めている」という説明に加えて、
例えば動物実験や長期影響に関するデータなど、一般の人が納得できる形での科学的根拠の提示が必要ではないでしょうか。
IAEAは、原子力エネルギーの平和利用を推進し、産業的な活用を支援する立場にある国際機関です。
そのIAEAが「安全」と評価していること自体は重要ですが、それだけで全ての懸念が解消されるとは限らないとも感じます。
さらに、現実問題として、福島近海の海産物の大きな輸出先は中国です。
商取引においては「お客様の信頼」が最優先であり、相手国の不安や懸念を十分に理解しないまま進めるやり方が、果たして長期的に良い結果を生むのか、疑問が残ります。

整理番号0030 2023年10月15日(日)
江南消防署皆さまありがとうございました。
先日、当マンションの管理組合総会が開催され、自動火災報知設備の改修工事が正式に決定しました。
マンションには、消防法により自動火災報知設備の設置が義務付けられています。
一方で、煙感知器などのセンサー類には一般に耐用年数が約10年程度とされており、築23年となる当マンションでは更新が必要な時期に来ていました。
自動火災報知設備は、1か所でも誤報が発生すると、昼夜を問わずマンション全体に警報が鳴り響く仕組みです。
学生や資格試験を控えた居住者もいる中で、深夜の誤報は生活や学業に大きな影響を与えかねません。
本件について調べたところ、感知器は専有部分内に設置されていても共用設備に該当し、
修繕費用は管理組合負担とすることが、区分所有法や管理規約上も一般的であることが分かりました。
江南市役所消防防災課、弁護士、マンション管理士の方々に確認しても、同様の見解でした。
しかしながら、管理会社との認識に食い違いがあり、なかなか改善が進まない状況が続いていました。
やむを得ず消防防災課に相談したところ、「誤報が発生した場合は、迷わず119番通報してください」と助言を受けました。
その後、実際に誤報が続いたため、指示通り119番通報を行い、消防署に対応していただきました。
消防署の皆さまは、誤報であっても真摯に対応され、
結果として管理側に対し自動火災報知設備の是正・改善指示を出していただきました。
命を守る立場から、住民の安全を最優先に行動してくださった江南消防署の皆さまに、心より感謝申し上げます。
また、誤報の可能性がある通報にも丁寧に対応していただいたことにも、深く御礼申し上げます。
今回の件を通じて、
「管理会社任せにせず、管理組合や区分所有者自身が制度を理解し、総会に参加し、自らの利益と安全を守ることの重要性」を強く感じました。
専門家からも、全国的に
管理組合の意思決定が弱体化し、管理会社主導になり過ぎているケースが問題になっている
という話を聞いています。
理事長をはじめとする役員の責任、そして区分所有者一人ひとりの関与が、
安全で健全なマンション管理には不可欠だと改めて感じました。
補足(個人の感想として)
なお、管理規約や設備の扱いについては、
区分所有法との整合性を十分に確認した上で慎重に検討する必要があると考えています。
マンションの管理は、住民の生活と安全に直結する問題です。
今後も冷静に、制度に基づいた対応が行われることを願っています。

整理番号0028 2023年6月24日(土)
半導体デバイスエンジニアと半導体プロセス(1)
高性能な半導体デバイスの構造を考案しながらその実現方法を考えたり、半導体デバイスの断面構造を見てそのプロセスが瞬時に思い浮かんだりする能力が、半導体デバイスエンジニアには必須です。
私も、在学時に初めて半導体プロセスのテキストを見たとき、中々頭に入りませんでした。それは半導体デバイスの構造とプロセスを結び付けて解説する適切なテキストが無かったためのように思います。
半導体デバイスの動作原理を解説したテキストや半導体プロセス各論を解説したテキストはありましたが、欲しい半導体デバイス構造を作るためのプロセスの統合や設計の観点で解説したテキストが無かったように思います。
そこで、半導体プロセスの基本フローを以下の3つのパターンに分けて、プロセスの組み立て方の基本的な方法をこれから3回に分け示します。
それらは、
(1)不純物導入パターン
(2)成膜のパターン
(3)金属配線のパターン
です。(各基本プロセスについては、理解していることを前提とします)
※これらの詳細は私の半導体プロセス・デバイス技術セミナー(前工程)で話していますので、受講をお勧めします。
整理番号0025 2023年4月1日(土) (2)
失われたMade in Japanの高信頼性のブランド力
池上彰氏が
「日本の家電製品が競争力を失ったのは、必要以上に高機能で高価な製品に固執したからだ」
と語っていました。本当にそうでしょうか。
コロナ以前、中国からわざわざ日本まで来て日本製の電化製品を購入しようとしたものの、
表示を見て Made in China だったため、がっかりして帰る中国人観光客のニュースをテレビで見たことがあります。
私は長年、松下電器(現パナソニック)の製品を愛用してきました。
自宅のプラズマテレビは20年以上、一度も故障しませんでした。
最後は、父が猛暑の中でエアコンをつけずに長時間視聴し続けた結果、電源回路がついに故障しましたが、それまで一切のトラブルはありませんでした。
ところが、最近購入したパナソニック製のキャニスター型掃除機では、購入当日に重大な欠陥が見つかりました。
何も操作していないのに、ひとりでにスイッチが入りっぱなしになるのです。
過熱すれば火災の原因にもなりかねず、非常に危険です。
本来であれば交換すべきですが、販売店に持ち込む手間や、掃除機なしの生活が難しいこともあり、そのまま使わざるを得ない状況です。
また、6年前に購入した東芝の液晶テレビも、購入当初は毎日のように不具合が発生し、サポートセンターへの連絡や出張修理を何度も経験しました。
今年2月には LED コンバータ基板が故障し、交換対応となりました。
これらはいずれも Made in China で、「安価だから仕方がない」という説明を受けました。
一方で、30年以上前に購入した松下電器製のオーブンレンジや CD ミニコンポは、現在も毎日使用していますが、一度も故障したことがありません。
今の我が家では、古い製品ほど壊れないという、奇妙な逆転現象が起きています。
ドイツの Miele(ミーレ)社は、自社生産にこだわり、高品質な家電を提供しています。
価格は他社製品より7割ほど高いものの、安定して利益を上げています。
例えば同社のオーブンは、6万回の扉開閉試験を実施し、理論上50年使用できる耐久性を持っています。
これは、20代〜30代で結婚した女性が、70代・80代になるまで使い続けられることを意味します。
そのため、結婚時の嫁入り道具として購入されることも多いそうです。
確かに、かつての Made in Japan 製品は高価でした。
しかし、売れなくなった理由は「高機能・高価格」だったからではありません。
海外生産へ移行し、
「高機能で、少し高いが、信頼性は大きく低下した」
結果として、ブランド力を自ら失ってしまったのだと私は思います。
日本の製造現場が持っていた改善力、品質に対する執念を、ないがしろにしてきた結果ではないでしょうか。


整理番号0024-1 2023年3月29日(水)
カーテンによる今年の暖かい冬
この前、晴れた日にお花見に行って来ました。やっと春になったような感じです。
この冬を振り返ると、少なくても部屋の中は夜も暖かかったような気がします。その一因に、カーテンをオーダーメイドの大きさの合った物にし、断熱性のある物にしたことがあると思います。室内の熱の約半分は、窓から逃げていると言われます。
気象庁のデータによれば、去年より今年の冬は、平均気温が約1℃高かったことも有るとは思いますが…
この熱モデルを等価回路で描くと図11(b)のようになります。P(W)はエアコン、TV、人等の発熱源になります。 Rthは、熱抵抗(℃/W)、Cは、熱容量(J/℃)です。
カーテンを購入する時、親切にアドバイスしてくれたニトリの店員さんありがとうございます。

整理番号0023 2023年1月1日(日)
駒形技術士事務所開業20周年と年頭の一言
明けましておめでとうございます。
本年は、駒形技術士事務所の開業20周年(私が技術士の資格を取得してから)という節目の年となります。
これまで支えてくださった皆様に感謝するとともに、今後も全力で技術支援を行ってまいりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。
半導体デバイス製造は、高価な設備投資と大きな運転費、すなわち固定費を前提とした産業です。
さらに、ラーニング・カーブ(半導体産業では、累積生産量が2倍になると、製造技術の向上などにより製造コストが約30%低減するという経験則)や、ウェハ単位・バッチ処理による高い量産性を特徴としています。
そのため、最先端プロセスの製品を大量生産しなければ、本質的に利益を出しにくい産業と言えます。
どこでも実現できる中途半端なプロセスや、少量生産の半導体では、必ずコスト高の問題に直面し、やがて激しい価格競争に巻き込まれてしまいます。
政府は台湾の TSMC を誘致していますが、仮に今すぐ最先端工場が日本で稼働できたとしても、台湾並み(日本の半分以下とも言われる)の人件費で働かなければ、コスト面で事業が成り立たないのではないでしょうか。
また、次世代デバイス(2nmプロセス)を IBM の技術支援を受けて導入しようとしていますが、仮にそれが成功したとしても、その次の世代はどうするのかという問題が残ります。
多額の特許使用料を払い続ける構造になる可能性も否定できません。
結局のところ、自力で開発する習慣を身につけなければ、技術は自分のものにならず、儲かる産業にもなりません。
1970~80年代、日本は米国の技術を模倣(表現は悪いですが)しながら、やがて自国開発へと発展させることができました。
しかし、同じ手法が今後も通用するとは、米国も許さないでしょう。
新年にあたり、あえて一言申し上げます。
日本の半導体技術者よ、自分の力で世界一になるという野望を抱け。

整理番号0020 2022年10月25日(火)
半導体太陽電池(ソーラーパネル)は、本当にエコか?
― 定性的考察 ―
ソーラーパネルは、発電時に CO₂ を排出しない一方で、製造時に多くの電力を消費するため、「本当はエコではない」という意見を耳にすることがあります。本当にそうでしょうか。
半導体の製造工程は、国や企業によって分業化されており、概ね以下の工程に分かれます。
珪石(SiO₂)から金属シリコンを製造する際には、埋込電極付きアーク炉が用いられ、この工程では確かに大量の電力を消費します。しかし、金属シリコンの主要な生産地は、水力発電によって安価かつ低炭素電力が得られるノルウェーなどの国々です。
一方、近年では中国において、露天掘り石炭を用いた火力発電によって金属シリコンが製造され、多量の CO₂ を排出している点には注意が必要です。ただし、中国自身も大気汚染問題を背景に、再生可能エネルギー比率を高めつつあります。
金属シリコン(純度約98%)は半導体用途としては不十分なため、粉砕後に高温の無水塩化水素を反応させて三塩化シランを生成します。これをガス状態で蒸留し、高純度多結晶シリコン(純度11N)を得ます。
この高純度多結晶シリコンは、CZ法(チョクラルスキー法)や FZ法(フローティングゾーン法)によって単結晶インゴットへと加工されます。CZ法は大口径化に適しており LSI 製造に、FZ法はより高純度が求められる高耐圧デバイスに用いられます。
単結晶インゴットは円柱状に加工された後、ワイヤーソーなどで薄い円板状のシリコンウェハにスライスされます。鏡面研磨後、必要に応じてエピタキシャル成長を施し、ウェハメーカーから半導体メーカーへ供給されます。現在、最先端工場では直径300mmウェハが主流です。
一方、太陽電池用シリコンでは、LSI 用ほどの高純度は不要であり、5N 程度で十分です。
多結晶シリコン太陽電池の場合、LSI 製造時に発生した廃シリコンウェハ(割れ品やプロセスモニター用など)を再溶融・再成形して使用するケースも多く、資源の有効活用が図られています。
多結晶シリコン太陽電池は単結晶型に比べて効率はやや低いものの、コスト面で有利であり、現在では両者がほぼ同程度に利用されています。
太陽電池の製造にも簡易的な半導体プロセスは必要ですが、主に水力発電由来の電力と再利用シリコン材を活用して製造される点を考えると、太陽電池は本質的に環境負荷の小さい発電方式と言えます。
シリコン結晶自体は、太陽光中の放射線程度ではほとんど劣化せず、理論的には非常に長寿命です。実際には、雨水・湿度・温度変化による電極劣化や保護ガラスの透明度低下により、徐々に出力が低下しますが、それでも20年以上にわたり10~20%のエネルギー変換効率で発電を続けます。
植物の光合成のエネルギー変換効率が約1%であることを考えると、太陽電池は極めて高効率なエネルギー変換デバイスです。
石炭は元々植物由来の化石燃料であるため、総合的なエネルギー変換効率の差は明らかです。
LSI や太陽電池の製造には確かに電力が必要であり、特に酸化・拡散炉は大きな電力を消費します。しかし、それは他の製造業でも同様です。
以上を踏まえると、「半導体太陽電池は製造時に大量の CO₂ を排出するためエコではない」という主張は、少なくとも単純化し過ぎた議論と言えるでしょう。

整理番号0019 2022年10月22日(土)
ハインリッヒの法則と安全衛生の基本
― 園児置き去り事件を踏まえて ―
前回のブログでは、通園バスにおける園児置き去り事件について述べました。
今回は、その事故防止の観点から、安全衛生の基本的な考え方について触れたいと思います。
ハインリッヒの法則とは、
1件の重大な事故・災害の背後には、29件の軽微な事故・災害、さらに300件のヒヤリ・ハット(事故には至らなかったものの、ヒヤリとした、ハッとした事例)が存在する
とされる法則です。
この法則は、ハーバート・ウィリアム・ハインリッヒ
(Herbert William Heinrich、1886年–1962年)
によって提唱されました。
ハインリッヒは、アメリカの損害保険会社において技術・調査部の副部長を務めていた際、5000件以上の事故・災害事例を分析し、この関係性を示しました。
この法則が示しているのは、重大事故を防止するためには、事故や災害が発生する前段階である「ヒヤリ・ハット」の段階で対策を講じることが極めて重要であるという点です。
通園バスにおける園児置き去り事故においても、統計的に見れば、同様のヒヤリ・ハット事例が事前に必ず存在していたはずです。
ヒヤリ・ハット活動とは、こうした事例を関係者間で共有し、
この活動を継続的に行うことで、重大事故の発生を劇的に低減できることが、実際に多くの企業や工場の安全活動で確認されています。
現在では、これは安全対策の基本中の基本と言えるものです。
まずは、このヒヤリ・ハット活動を、全国の幼稚園や保育園において体系的に導入していくことが必要ではないでしょうか。

整理番号0018 2022年10月17日(月)
通園バス園児置き去りと指差し呼称と安全装置
本日、国会中継で通園バスの園児置き去り対策について、政治家が質問しているのを見て、気になる点がありました。
国の対策は、どうもカメラなどを用いた自動監視型の安全装置に頼る方向を主軸に考えているように見受けられます。
しかし、工場や各種現場において、絶対に間違えてはならない作業や、高度な安全性が求められる作業では、まず「指差し呼称」が徹底されます。
鉄道の駅員や運転士による指差し呼称は、その代表的な例です。
ヒューマンエラーは完全には避けられないものかもしれませんが、まずはこの指差し呼称によって、人為的なミスを極限まで低減させます。
人は間違いを犯します。しかし同時に、修正する能力を持っています。
そのため、安全を確保する場面では、最終確認は必ず人が行うという考え方が基本になります。
安全装置を設置すれば、それで全てが解決するわけではありません。
機械には必ず性能の限界があり、故障や誤作動の可能性も含めて、その信頼性を常に考慮する必要があります。
今回の対応は、こうした基本を十分に踏まえず、機械に依存しすぎる短絡的な思考に陥っているように感じられてなりません。

日本が「同じことを続けられなくなった理由」
TSMCについて書いたが、改めて考えると、日本の半導体産業がかつて世界一だった時代と、TSMCの現在の姿には共通点がある。
それは、派手な革新よりも、地味で地道な積み重ねを長期間続けていたという点である。
日本の半導体が強かった1970~80年代、日本の技術者は決して天才揃いだったわけではない。
しかし、装置の癖、材料のばらつき、工程の微妙な変化を現場で体に染み込ませ、
不具合が出れば原因を突き止め、再発防止を徹底していた。
これはTSMCが今まさにやっていることと、本質的には同じである。
では、なぜ日本はそれを続けられなくなったのだろうか。
理由の一つは、短期的な成果を求めすぎるようになったことだと思う。
コスト削減、効率化、アウトソーシング、グローバル競争――
いずれも正しい面はあるが、「現場で積み上げる時間」を真っ先に削ってしまった。
もう一つは、現場の技術を“属人化した無駄”として切り捨てたことである。
改善提案、職人技、経験則は、数字で説明しにくい。
その結果、「見えない価値」は評価されず、海外生産や外注に置き換えられていった。
Made in Japanが失ったのは、高機能でも高性能でもなく、
「長く使えば分かる信頼性」だったのではないだろうか。
TSMCは、決してすべてを自前で革新しているわけではない。
しかし、決めたやり方を疑い、磨き、何年も何十年も続けている。
日本が再び技術立国を目指すのであれば、
最先端ノードや補助金の話の前に、「同じことを続ける覚悟」を取り戻す必要がある。
技術は、一気に飛躍するものではない。
続けた者だけが、最後に残る。

整理番号0017 2022年10月12日(水)
世界最先端半導体TSMCについて
TSMCは、台湾に本社を置く世界最先端の半導体ファンドリーメーカーとして広く知られています。
実は、私が会社員だった頃、TSMC社の方に来ていただき、講演会を開催したことがあります。
そのときに受けた印象は、とにかく真面目に、コツコツと地道に技術を積み上げている会社だというものでした。
当時は後工程の外注に関する検討もあり、講演内容は後工程の話が中心でした。
その中で特に印象的だったのが、ワイヤボンディングに関する評価方法です。
具体的には、ワイヤボンドのボール直下の層を、上から順にウェットエッチング(化学薬品による選択的エッチング)で剥離し、
ボンディング時に生じるダメージを詳細に評価している、という説明でした。
正直なところ、真面目な日本人技術者であっても、ここまで地道な評価を徹底することは、なかなかないのではないかと感じました。
こうした「徹底した積み重ね」をひたすら続けてきたことが、現在のTSMCの発展につながっているのだと思います。
この経験から、独創的な技術や革新的な技術だけが、必ずしも世界ナンバーワンになるための条件ではないと強く感じました。
おそらく、日本の半導体産業が世界一だった時代も、本質は同じだったのではないでしょうか。

整理番号0016 2022年10月12日(水)(2)
半導体プロセスでは、通常20枚程度のマスク(レチクル)を使用して、各工程を順次処理していきます。
各工程は、大まかに分類すると次の7ステップから構成されています。
1.洗浄
2.成膜
3.レジスト塗布
4.露光
5.現像
6.ドライエッチングやイオン注入などの処理
7.レジスト剥離
したがって、全体の工程数は次のようになります。
7ステップ × 20工程 = 140ステップ
では、このとき、すべてのステップでオペレーターと装置が 99%の信頼性 で動作したとすると、どうなるでしょうか。つまり、完成するウェハは約24% にしかなりません。
では、99.9%の信頼性 ではどうでしょうか。それでも、完成するのは 約87% です。
さらに、99.99%の信頼性 を達成して初めて、となり、約99%の完成率 に到達します。
この計算から分かるように、半導体プロセスでは、
オペレーターと装置は「1万回に1回以下のミス」しか許されない世界にあります。
そのため、奇抜なアイデアや独創性よりも、
決められたレシピを寸分違わず、確実に実行し続けることが何より重要になります。
これは決して派手ではありませんが、
半導体プロセスにおいて不可欠な、非常に特殊で高度な資質と能力なのです。

整理番号0014 2022年10月1日(土)
原子力発電と代替エネルギー
地球温暖化対策としての脱炭素化を背景に、原子力発電所の再稼働が再び検討されています。
原子力発電所には、冷却システムの電源喪失時に起こる暴走や爆発といったリスクがありますが、それ以上に深刻な問題があります。
それは、高レベル放射性廃棄物の最終処分です。
高レベル放射性廃棄物は、安全なレベルになるまで約10万年にわたり隔離・保管する必要があります。
参考までに、人類史を振り返ると、
と言われています。
この時間スケールを考えると、10万年にわたって保管場所や危険性の記録を確実に引き継ぐことは、極めて困難だと言わざるを得ません。
さらに、日本では地殻変動や海岸線の変化が頻繁に起こります。
将来、保管場所そのものが特定できなくなる可能性も否定できません。
一方、日本は火山国であり、地熱エネルギーという有力な代替エネルギー資源を持っています。
地熱発電は、一度発電所を建設すれば、燃料費がほぼ不要で、安定した電力供給が可能です。
地球温暖化の問題は、長く見積もっても数百年規模の課題でしょう。
それに対し、原子力発電が生み出す負の遺産は、10万年という桁違いの時間軸で人類に影響を及ぼします。
それにもかかわらず、なぜ原子力発電を推進し、
なぜ地熱発電の活用が十分に進められないのか――
私には、どうしても理解できません。

整理番号0013 2022年10月1日(土)(2)
量子コンピュータ
最近、量子コンピュータが話題になっており、
ある政治家が「日本も量子コンピュータ研究が急務である」と熱弁を振るっていました。
しかし、量子コンピュータは汎用のコンピュータではありません。
少なくとも現時点では、特定の暗号解読に有効なアルゴリズムなど、
限られた用途が知られているに過ぎません。
結局のところ、コンピュータの中核は現在も
パイプライン方式を基本とした従来型の計算機構が担っています。
AIのニューラルネットワークも、量子コンピュータも、
最終的には通常のコンピュータに組み込まれる演算ユニットの一つとして
使われる存在になるのではないかと私は考えています。
このように考えると、本質的に重要なのは
個々の流行技術そのものよりも、
コンピュータ全体の構造や設計思想を理解することではないでしょうか。
そこで私は、コンピュータアーキテクチャの学習が重要だと考え、
現在、Courseraで関連講座を受講しています。

整理番号0012 2022年9月30日(金)(1)
電気自動車のメリット
先日テレビで、ある経済学者が
「電気自動車は走行時にCO₂を出さないが、発電時にCO₂を排出しているため、環境負荷はエンジン車と変わらない」
という趣旨の発言をしていました。
しかし、これは物事を定量的に評価していないことによる誤りだと考えます。
まず、エネルギー効率を見てみます。
最新の火力発電所に用いられているコンバインドサイクル発電の発電効率は約60%、
送電効率は約96%、
電気モーターの効率は約90%です。
これらを掛け合わせると、
60% × 96% × 90% ≒ 約50%
となり、電気自動車は投入エネルギーの約半分を走行に利用できていることになります。
一方で、
程度に留まります。
つまり、エネルギー利用効率の時点で、電気自動車は内燃機関車を大きく上回っています。
さらに、コスト面で見ても差は明確です。
一般に、電気自動車は1円分の電気で約1km走行できると言われています。
現在、ガソリン価格が約170円/Lとすると、燃費の良いハイブリッド車であるトヨタ・アクアでも、1Lあたり約17km程度です。
単純に比較すると、
となり、電気自動車の方が約10倍燃費が良い計算になります。
近年は電気自動車の航続距離も大きく伸びています。
長距離運転時でも、充電スタンドは自宅と宿泊施設(ホテル等)にあれば十分だと感じます。
私自身、自動車での旅行でも1日に走行する距離はせいぜい400km程度です。
エアコンやヘッドライトをフルに使用して500km走行し、夜間の睡眠中にフル充電できれば実用上まったく問題ありません。
また、充電設備自体も、基本的にはトランス、整流器、制御回路で構成されるため、構造は比較的単純で、低コスト化も可能です。
電気自動車は、環境面・エネルギー効率・経済性のいずれにおいても、
定量的に見れば明確なメリットを持っていると考えます。

整理番号0011 2022年9月30日(金)(2)
スペースXの危険性
LSIなどの半導体デバイスは、
機能テスト、構成素子の耐久テスト、LSI全体としての耐久テストを通じて信頼性を保証しています。
LSIは、単に初期に正常に動作すればよいわけではありません。
一般に、以下の3つの故障期間を想定して評価されます。
これらの特性は、信頼性工学ではバスタブカーブとしてよく知られています。
一方で、詳細な内部事情は不明ではあるものの、
スペースXの開発手法は「試作と失敗を高速で繰り返す」ことに重きを置いた、いわゆる試行錯誤型・高速開発に見えます。
この方法は、初期機能の成立確認には有効かもしれませんが、
といった観点では、十分とは言えない可能性があります。
LSI開発では、
マスク1セットで約20枚、費用にして約2000万円、
試作期間もおよそ半年を要します。
そのため、事前に徹底した機能設計と信頼性設計、評価計画の作り込みを行います。
それでもなお、開発過程では予期しない現象が発生し、大きな問題になることは珍しくありません。
こうした経験を踏まえると、
人命を直接預かるロケットのようなシステムにおいて、
信頼性設計・作り込み・評価が十分でなければ、極めて危険です。
スペースXの開発手法は革新的である一方、
信頼性工学の観点から見ると、設計・評価の弱さが目立つように感じられます。
技術的な挑戦と安全性・信頼性の確保は、
本来、両立されなければならないものです。

整理番号0010 2022年9月30日(金)(3)
ワイヤレス給電
以前、学会に出席した際、
あるエンジニアと大学の先生がワイヤレス給電について長時間議論している場面に出会いました。
しかし、この問題は、
電磁気学・電気回路学・電気回路網理論を体系的に学んでいれば、
本質的にはそれほど難しい問題ではありません。
ワイヤレス給電は、電気自動車への応用研究が進められているほか、
すでにスマートフォンの充電などで実用化されています。
給電側コイルの自己インダクタンスを L1、
受電側コイルの自己インダクタンスを L2、
両者の相互インダクタンスを M とすれば、
ワイヤレス給電系は疎結合トランスとして表現できます。
この回路は、容易に T型等価回路へ変形でき、
回路理論的に非常にシンプルに解析することが可能です。
さらに、
L1・L2・M はコイルの物理的・幾何学的形状から計算、
あるいは解析的に傾向を把握することができるため、
設計自体も理論的に十分見通しを立てられます。
ここで重要なのは、
この2つを往復しながら考えることです。
言い換えれば、抽象化のレベルを自在に切り替える能力が求められます。
ところが、最近の議論を見ていると、
こうした基礎的な学問体系が十分に共有されていないのではないか、
という疑問を感じざるを得ません。
やはり、近年の大学教育では、
電磁気学・回路理論といった基礎学科が疎かになっているのではないでしょうか。

整理番号0009 2022年9月30日(金)(4)
ラプラス変換とオームの法則
ラプラス変換は、もともとある技師が経験的な手法として発明し、実務で使っていたものだと言われています。
当初は、理論的な根拠が十分に整理されておらず、
「邪道ではないか」「数学的に正当なのか」と疑問視されることもありました。
その後、数学者によって理論的な裏付けが与えられ、
一般性を持つ数学的手法として体系化されました。
現在では、制御工学や回路解析に欠かせない基本ツールとして広く使われています。
一方、私が学生の頃、
オームがオームの法則を発見した際の実際のノートの写真を見たことがあります。
そこには、膨大な測定データと計算式がびっしりと書き込まれており、
現在、誰もが当たり前のように使っている
「V=IR」という簡潔な式に到達するまでに、
どれほどの試行錯誤と洞察が必要だったのかを思い知らされました。
今では教科書の最初の方に出てくるオームの法則ですが、
その背後には、地道な実験と粘り強い思考の積み重ねがあります。
私たちエンジニアは、
こうした先人たちの偉業の上に立って仕事をしているという事実を、
決して忘れてはならないと思います。
(左写真Top20 Incredible Facts Georg Ohms-Discover Walks Blog www.discoverwalks.comより引用)

整理番号0008 2022年9月30日(金)(5)
シュレディンガーの波動方程式
学生時代、量子力学の講義で、
電子が薄いポテンシャル障壁を通過する際の波動関数を
手計算で求めた経験があります。
ポテンシャル障壁内部では電子の波動が
指数関数(エクスポネンシャル)状に減衰し、
障壁の反対側からは振幅の小さな正弦波が現れます。
この現象はトンネル効果として知られており、
現在の微細MOSトランジスタにおける
ゲートリーク電流の本質的な原因でもあります。
当時は単なる演習問題でしたが、
自分の手で計算した結果として
「減衰する波動」と「再び現れる波」が
明確な形で現れたことが強く印象に残っています。
時間に余裕があれば、
このような手計算による理解の経験は、
後になって必ず役に立つものだと感じています。

整理番号0007 2022年9月25日(月)
第9回目アップデート
第9回目のアップデートを行いました。
近年、AIやロボット工学が注目を浴びていますが、
実際にシステムを実装する段階になると、
電磁気学、電気回路学、電子材料物性工学などの基礎理解が不足しているために、
ノイズをはじめとする様々な問題に直面し、
システムが不安定になるケースを多く見かけます。
電磁気学は、あらゆる電磁気的問題を解決する上で非常に有効な学問ですが、
大学講義におけるベクトル解析の段階でつまずいてしまい、
結果として使いこなせていない学生が多いことは残念に思います。
一方で、コンピューターシミュレーションを活用すること自体は、
決して悪いことではありません。
しかし、解析的な視点を失ってしまうと、
直感的な見通しが立てにくくなり、
モデル入力や条件設定にばかり時間を費やしてしまう傾向があります。
結局のところ、
原点に立ち返って基礎を理解することが、最も近道である
と考えています。
原点に立ち帰ることが近道と考えています。

整理番号0006 2022年9月17日(土)
第8回目アップデート
第8回目のアップデートを行いました。
WOWOWの2か国語放送海外番組を英語のオリジナル音声で聞き始めました。
(前に述べたシステムで、20.5日間遡って見られるので便利です。)
プロジェクトランウェイ、グッドドクター、グレイズアナトミー、FBIインターナショナル等です。
たまたま、プロジェクトランウェイを2回目視聴したら、ほぼ聞き取れました。英語の学習には、面白い番組を選ぶことが大事なようです。

整理番号0003 2022年8月28日(日)
第5回目アップデート
第5回目のアップデートを行いました。
モバイル端末からも見やすいようにフォントの調整等を行いました。(写真は図書ルーム兼打ち合わせルームです)

整理番号0002 2022年8月22日(月)
第4回目アップデート
第4回目のアップデートを行いました。
去年から、TV番組の見逃しを防ぐために、地上波7チャンネルとWOWOW 3チャンネルを含めた衛星放送10チャンネルを24時間、最長20.5日間すべて自動録画しています。
番組は、リビング、寝室、書斎のどこからでも見られます。とても快適です。音声検索も出来るので、資料検索に使えて便利です。